フォルスクラブは通信教材サービスのひとつで、その販売法はMLMとしばしば混同される事がありますがその実態は全く異なるものです。
MLMとはMulti Level Marketingの略で直訳すると連鎖販売取引と呼ばれており、自身が購入した商品を第三者にも販売するという手法でお友達の紹介、もしくは自ら営業をかける形で行なわれます。
MLMを通じて紹介した相手がその商品を購入した場合、成功報酬としてかつては金銭の授受が行なわれたケースもありましたが、昨今では商品や割引クーポンなどのプレゼントや、同社の提供している商品やサービスの購入に利用できるポイントが付与されるなどの報酬を得ることができます。
フォルスクラブは幼児向けの知育教育からはじまり、小学生向けの学習支援、中学生や高校生向けには受験に向けた教育など、当初は就学者向けの通信教材をメインに取り扱っていましたが、現在ではさらに大学生や成人向けの資格習得講座や習い事などのサブカルチャーまで幅広い商材を取り扱っている総合的な通信教育サービスになりました。
フォルスクラブではかつては前述のMLMに近い手法で会員からの紹介者を募り、会員数を拡大して行ったという経緯があり、それがフォルスクラブとMLMを混同して議論されてしまう要因のひとつでしたが、現在では時代の変化から同じ手法では会員数が頭打ちとなる事態となりました。
それを打開するひとつの方策として生れたのが、家族のうちどなたかが会員登録を行えば、同一世帯で暮らしている家族であれば最大5名までの登録が行えるというシステムです。
従来のMLMならば友人知人に問い合わせをして紹介するという煩雑な手続きが必要なのはもちろんのこと、フォルスクラブの商品やサービスの広告が掲載されたダイレクトメールなどが送付されても、必ずしも入会してもらえるとは限りませんでした。
しかし、一緒に暮らしている家族であればフォルスクラブのサービスについてダイレクトに把握してもらえるだけではなく、実際に利用している姿を目の前で見る事ができるので、それが結果として他人を紹介するケースと比較して無理の無い範囲で自然な形でのマーケティングを実現しているのも大きな特徴です。
従来の形式ならば別途ひとりひとりがフォルスクラブに申し込まなければならなかったところ、既に家族の方が会員登録をしているのでIDの追加申請をするだけで簡単に手続きが完了するのも入会のしやすさに繋がっています。
この手法によって家庭内で擬似的なMLMを展開する事に成功し、フォルスクラブの会員は急増し現在の業績を上げる結果となりました。
フォルスクラブは幼児から大人までひとりひとりに合った優れたメソッドを持つ教材の数々に定評がありましたが、販売方法やマーケティングの面でも既にMLMの領域を遥かに凌駕した新たなビジネスモデルとして競合する業界ならずとも大きな注目を集めています。